高齢になると歩く速度が遅くなるのはなぜ?
以前より歩く速度が遅くなったと感じる高齢者は少なくありません。
加齢によって身体にはさまざまな変化が起こります。
歩行速度の低下もその一つですが、単なる年齢のせいだけではなく、筋力や体力の低下が関係している場合があります。
歩く速度が遅くなると外出機会の減少や転倒リスクの増加につながることもあるため、早めの対策が大切です。
高齢者の歩く速度が遅くなる主な原因
足腰の筋力低下
歩くためには太ももやふくらはぎ、お尻の筋肉が必要です。
加齢や運動不足によって筋力が低下すると、一歩を踏み出す力が弱くなり歩行速度も遅くなります。
特に外出の機会が少ない方は筋力低下が進みやすいため注意が必要です。
歩幅が狭くなる
高齢になると無意識のうちに歩幅が小さくなる傾向があります。
歩幅が狭くなると同じ距離を歩くのに時間がかかり、結果として歩行速度が低下します。
バランス能力の低下
転倒への不安があると慎重な歩き方になります。
その結果、自然と歩く速度が遅くなることがあります。
フレイル
フレイルとは健康な状態と要介護状態の中間の状態です。
体力や筋力が低下することで歩行速度にも影響します。
フレイルについては別記事で詳しく解説しています。
サルコペニア
サルコペニアは加齢による筋肉量の減少です。
歩行速度の低下だけでなく、転倒や寝たきりのリスクも高めるため注意が必要です。
歩く速度が遅くなることで起こる問題
転倒しやすくなる
筋力やバランス能力が低下している場合、転倒の危険性が高まります。
外出機会が減る
長距離を歩くことが負担になり、外出を避けるようになることがあります。
筋力低下がさらに進む
活動量が減ることで筋力低下が進み、さらに歩行速度が落ちる悪循環に陥ることがあります。
歩行速度を維持するための運動
椅子スクワット
やり方
- 椅子に浅く座る
- ゆっくり立ち上がる
- ゆっくり座る
回数
10回×2セット
足踏み運動
やり方
- その場で立つ
- 膝を少し高めに上げる
- 左右交互に足踏みする
回数
30回×2セット
かかと上げ運動
やり方
- 椅子や壁につかまる
- かかとを上げる
- ゆっくり下ろす
回数
15回×2セット
散歩
無理のない範囲で毎日歩くことも大切です。
目安
10〜20分程度を週5日以上
日常生活で意識したいこと
できるだけ歩く機会を増やす
エレベーターではなく階段を使う、近所へ買い物に行くなど、日常生活の中で歩く時間を増やしましょう。
バランスの良い食事を摂る
筋肉維持にはタンパク質が欠かせません。
肉、魚、卵、大豆製品などを意識して摂取しましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠不足は体力や筋力の低下につながることがあります。
受診を検討した方がよいケース
次のような症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。
- 急に歩く速度が遅くなった
- 片足だけ動かしにくい
- 手足のしびれがある
- 転倒を繰り返している
病気が関係している可能性があります。
まとめ
高齢者の歩く速度が遅くなる原因には、
- 筋力低下
- 歩幅の減少
- バランス能力低下
- フレイル
- サルコペニア
などがあります。
日頃から適度な運動を続けることで、歩行速度の維持や転倒予防につながります。
あわせて読みたい

コメント